新型電車導入で名物車掌の声が消える?

妄想の世界

2023年度から岡山・福山地区に227系電車を順次導入することがJR西日本から発表されました。
今回はこの発表を聞いて、ふと思ったことを書きたいと思います。

227系ってどんな車両?

227系電車は、今から30年以上前の旧国鉄時代に導入された
115系電車や105系電車などを取り替えるために開発された車両で、
現在は広島地区と和歌山地区で走っています。
広島地区と和歌山地区の車両では若干仕様が違い、
今回岡山・福山地区に導入されるのは、広島地区とほぼ同じ仕様の車両です。
この車両には自動放送装置が装備されており、
既に導入されている広島地区では、
車掌が乗務している列車でも、車内放送は基本的に自動放送で行われていて、
車掌が肉声で放送するのは、
乗換列車の案内など自動放送の補足程度となっています。

岡山には有名声優そっくりの声の車掌さんがいる

大塚芳忠さんって方をご存知でしょうか。
日本テレビ系で放送されている『バンキシャ!』のナレーションや、
アニメや洋画吹き替えで大活躍されているベテラン声優さんです。
この方とよく似た声色を持つ車掌さんが
今回227系電車が導入される路線を主に担当している岡山車掌区に所属しています。
声優好きの複数の利用者さんが、この車掌さんの放送をYoutubeにアップしているのですが、
そのそっくり具合は相当なもので、
大塚さん御本人が放送されていると言われたら、自分なら信じてしまいます。

…ということは?

岡山・福山地区で227系電車の導入が始まると、
この車両の使用列車では、車内放送は自動化されるでしょう。
すると、この名物車掌さんの肉声放送の登場場面は、
現在のフル放送から自動放送の補足程度の内容だけになり、
人気の声を聞くチャンスは減ることになるでしょう。
ただ、岡山地区の場合、
瀬戸大橋線の快速『マリンライナー』に導入されている223系電車が
2003年製で自動放送装置未装備なので、
227系電車の導入が進んでも『マリンライナー』では名物車掌さんの声を聞くことが出来そうです。

鉄道の車内放送は自動化が進んでいる

全国的に鉄道の車内放送は自動化が進んできています。
最初は主にローカル線のワンマン運転に伴う導入がほとんどでしたが、
現在はワンマン化のほか、
車掌の労務環境改善や、外国語の車内放送を行うための導入が多いようです。
ほとんどの路線では、車両に自動放送装置を装備して行なっていますが、
京阪神地区のJRや私鉄のように
自動放送のアプリをインストールしたタブレット端末を車掌に持たせ、
タブレット端末と車両の放送設備を接続して自動放送を行なっているところもあります。

そんなわけで、今回の話はここまでです。
ちなみに岡山車掌区所属の車掌さんの快速・普通列車の主な乗務区間は、
山陽本線 姫路ー三原間
赤穂線 播州赤穂ー岡山間
瀬戸大橋線・宇野みなと線 岡山ー児島・宇野間
伯備線 岡山ー新見間
桃太郎線 岡山ー総社間
津山線 岡山ー津山間各路線の車掌が乗務する列車となっています。
(路線は列車の運転系統に合わせて表記しています)
また、名物車掌さんは岡山車掌区に所属していると書きましたが、
JR西日本にも人事異動がありますので、
この記事をアップした時点では、岡山車掌区から転属等されている可能性もあります。ご留意下さい。

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